いざ、保育園見学!何を見れば・聞けばいい?

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保活を始めて、実際に保育園見学をしたけれど、今まで関わりのなかった保育園の世界で何を見れば良いのか、何を質問すれば良いのか戸惑う方も多いのではないでしょうか。

杉並区保育園情報アプリ「mahoranすぎなみ」運営時に実際に保育園を多数取材させていただき、園長先生からいただいたアドバイスを踏まえて、今回は保育園選びの軸や、実際に保育園見学をする時に具体的にどんなことをチェックするのが良いかまとめました。

保育園選びの基準はそれぞれ 夫婦で軸を話し合おう

つい育休中のママさんに任せがちですが、保活はぜひ、ご夫婦一緒に取り組んでいただきたいです。
理由は、保育園選びの基準はそれぞれであり、全ての要求を満たす保育園はほとんどありません。

だからこそ、自分達の保育園選びの基準は何か、全てを満たせない場合、何を優先するのか、夫婦でよく話し合うのをお勧めします。

第一は施設の安全性

基準はそれぞれあるものの、何よりも優先すべきは安全に預けられる保育園か、というのは共通しているポイントだと思います。

危険な場所のケア

園を見学した際には実際に以下のような取り組みがなされているかチェックしましょう。

  • ドアの指挟まり防止の取り組み
  • 家具や施設設備の角などに体をぶつけても安全な措置が施されているか
  • 階段や小規模な園では調理場との境界に園児が立ち入らない措置が施されているか

SIDS対策

認可保育園ではSIDS対策を行うことが定められていますが、取り組み方は園によって様々です。

睡眠中に呼吸が止まったことを自動的に知らせるセンサーを導入している園もあれば、保育士による定期的な確認を行っている園もあります。

具体的にどのような取り組みがされているのか、確認するようにしましょう。

施設の清潔感

たとえ建物自体が古くてもきちんと掃除や整理整頓がされているか、確認しましょう。

防犯・防災対策

出入口は職員が出入りする人を確認できる造りになっているでしょうか。
また、実際に出入りする人を確認できているでしょうか。

扉の解錠ルールや防犯カメラなどの設置状況も確認しましょう。

防犯対策だけでなく、防災対策についても確認しましょう。
非常時の連絡方法や訓練の実施状況なども聞いてみると良いかと思います。

保育方針・施設運営

近年は民営化により、園によって保育に対して様々な考え方を持ち、取り組みを行っています。

保育方針や施設の運営状況など、自分達がどんな子育てをしたいか・どんな子どもに育ってほしいか、と照らし合わせて園をチェックできると良いかと思います。

保育に対する考え方

それぞれの園が定める保育理念や保育方針に謳われています。

言葉だけだとなかなか読み取りづらいものがありますが、そうした理念が実際に日々の保育にどのように落とし込まれているか確認できると良いかと思います。

保育園の雰囲気

園長先生を始め、各クラス担任の先生やスタッフの方々との連携状況や、子ども達への接し方はどうでしょうか。
また子ども達は伸び伸びと時間を過ごしているでしょうか。

実際に保育園を覗いた時に、理屈ではなく“何だか合いそう”もしくは“何だか違う感じがする”という直感は結構重要です。

地域との連携状況

保育園の近隣施設への訪問や、行事参加などは行われているでしょうか。
例えばハロウィンの際に近所の商店街などを周るなどの交流が行われていたり、敬老の日に近所の高齢者施設で歌を歌ったり。

保育園が地域で孤立して存在しているのではなく、地域の一部として機能しているでしょうか。

トラブル時の対応

トラブルが起こった際にこそ、保育園の真価が問われるかもしれません。

実際に子ども同士でのケンカが起こった際や、ケガをした際など、保育園としてはどのような対応をするのか、確認しておくのも良いかと思います。

入学に向けた取り組み

近年は共働きの世帯が増えたことで、幼稚園に通わず、保育園からそのまま小学校に入学する子どもが増えてきた関係で、保育園生活と小学校生活とのギャップに戸惑う子どもも少なくありません。

文字の練習や、遊びが主活動である保育園から勉強に取り組む小学校への準備をどのように行う園なのか、確認しておくのも良いかと思います。

子どもの成長

子どもがその保育園に通うことでどんな子どもに育つのか、ご自分の保育方針と照らし合わせて確認してみてください。

1日の様子・遊ばせ方

1日の大体のスケジュールを確認しましょう。

特に雨天の際や園庭がない園の場合、体を動かすためにどんな工夫を行っているか確認してみると良いです。

年間行事

年間行事に園の考え方や保育方針がより反映されるような気がしています。

どんな行事が予定されているのか、まだ小さい0歳児や1歳児などはどの程度それらの行事に参加するのか確認しておくと良いでしょう。

また、コロナ禍ではそれらの行事はどのように行ったのか、行わなかったのか、にも園運営の方針が表れるように思います。

例えば、全クラスが一同に会して実施することは難しくても、1学年ごと入れ替えで行ったり、ビデオ配信を行ったりという場合には、何とか行事を実施しようという園の心意気が表れていると思いますし、短時間でビデオ配信の準備ができることは園のICT化への取り組みが奏功していると捉えることができるのではないかと思います。

外部講師プログラムの有無

体操教室や英語教室、工作教室、リトミックなど、外部講師を招いて専門的なプログラムを実施する園が増えています。

これらの教育に対するご自身の考え方を整理し、園の取り組みを評価されると良いかと思います。

また、こうしたプログラムは有料となる場合もあります。
参加にあたっての費用についても合わせて確認しておくと良いと思います。

最年長クラスの園児の様子

最年長クラスの園児の様子は園生活の縮図と言っても良いかと思います。

もちろん、それぞれの子どもの個性もあると思いますが、自分が入園する歳児のクラスだけでなく、最年長クラスの園児の様子を見ておくことで、この園に通い続けるとこんな感じになるんだな、というイメージが掴めるのではないでしょうか。

毎日通えるか・保護者負担はどうか

保育園は仕事が忙しい日もそうでない日も、お天気が良い日も悪い日も、毎日通います。
実際に毎日通えるのか、ご自分のお仕事の状況と園から求められる負担を毎日こなせるかをチェックしましょう。

延長保育への対応

保育園としては○時まで開園しているけど、その時間まで延長保育を利用している子どもはほとんどいなかった、ということはよくあります。

延長保育を利用しやすい雰囲気かどうか、実際に延長保育を利用している人はどの程度いるのか確認しておくと良いかと思います。

また、延長保育では補食の内容も確認しましょう。
もしお迎えが遅くなることが多いのに、お煎餅1枚ではお腹がすいてしまいます。

毎日(毎週)の持ち物・やること

毎週金曜にはシーツや布団とバスタオル2枚を持ち帰って洗濯し、毎週月曜に持参する、という園もあります。

反対に、子どもが使うものは全て園で準備したり、おむつやタオルなど一部は有料サービスを利用することで保護者の持ち物を極力減らす取り組みをしている園もあります。

ご自身の毎日のお仕事の持ち物と、子どもの持ち物や費用を総合的に考え、毎日通えるか判断したいところです。

自宅からの距離・登園ルート・登園方法

毎日通うのに近いに越したことはありませんが、その道のりも重要です。
坂が多くては雨の日のベビーカーは大変ですし、子どもが歩くようになると車通りが多いのは危険です。
保育園までの登園ルートを実際に歩いてみて、毎日・何年も通えるかイメージしておくと良いでしょう。

また、園のスペースの問題で、0歳児はベビーカーOKでも1歳児以上はNGという園や、駐輪スペースがないため、自転車NGの園もあります。
登園方法についても確認しておきましょう。

保護者の行事への参加頻度

平日に行事を行う保育園は珍しいとは思いますが、中には運営委員会など平日に開催されるものもあります。

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保護者の参加が必要な行事は年間どの程度実施されるのか、参加は必須なのか、確認しておくと良いでしょう。

ご自身の軸に合わせて優先事項を決めて判断を

安全については共通かと思いますが、それ以外の項目については何が正解とは言えません。

実際、私は一駅隣の保育園に毎日電車に乗って通っていて大変でしたが、これはこれで良いものだな、と思うこともありました。

ぜひご夫婦で、子どもをどう育てたいか、どう育ってほしいかの軸をよく話し合い、優先事項を決めて総合的に判断していただければと思います。

良い保育園が見つかるよう、心から応援しています。